スポーツについて考えよう!

日々、発信されるスポーツの情報について考えよう

囁かれるマラソン大会ブームの終焉にやるべきこと

マラソン大会開催に地方都市が1900万円の追加予算 3月3日に開催された三浦国際市民マラソンというハーフマラソンの大会に関して、次のような記事がアップされました。 news.livedoor.com 具体的には、メインレースのハーフマラソンと5キロ走合わせて約1万…

マラソン、パリ五輪選考あれこれ

パリオリンピックのマラソン代表選考が終わって 3月10日に開催された名古屋ウィメンズマラソンで、1年以上をかけて行われたパリオリンピックのマラソン代表の男女選考が終わりました。 代表に内定した男女各3人は次の通りです。 男子 ・小山直城(Honda)2…

大相撲は暴力問題から抜け出せないのか?

想像を超えた北青鵬の起こした暴行事件 2月23日、大相撲の幕内力士・北青鵬が同じ部屋の力士へ暴力行為などを行っていたことが原因で引退し、その北青鵬の行為を放置したばかりか、隠蔽を図ったとして、元横綱白鵬の宮城野親方をヒラの親方に降格させた上で…

スタンフォード大学と日本の地盤沈下と夢

まさかスタンフォード大学だとは 2月14日、高校野球で140本のホームランを放った佐々木麟太郎選手(花巻東高校)のアメリカ・スタンフォード大学の入学が発表されました。 この報は、様々な意味で驚きを持って受け入れられました。 第1は、高校の在学中通算…

サッカーアジアカップカタールを考察

全試合で失点した日本代表 優勝確実とも思われていたサッカー日本代表が、2月3日に行われたベスト8のイラン戦で1−2で敗れ、アジアカップから姿を消しました。 大会前は優勝確実と思われていましたが、実際に大会が始まってからの試合を見ていると、イラン…

日本代表に必要なことと代表監督の適正【2024年1月再アップ】

劇的な成長を求められるのは選手だけでない 昨年開催されたカタールワールドカップは、日本選手たちがヨーロッパの一流クラブでプレーすることが当たり前になった中で開催され、ワールドカップのようないわば本番の大会でも、多くの日本の選手が堂々と自分の…

アジアカップ、イラク戦、まさかの敗戦は誰の責任か?

0−2のハーフタイムで監督がすべきこと サッカーの試合で、ハーフタイムを0−2で迎えたら、監督は後半に向けてどのようなベンチワークをすれば良いでしょうか。 ヨーロッパや南米の国内リーグでは、ハーフタイムを2−0で迎えたら、試合は決まったも同然と…

アジアカップが行われている半島は戦場の目の前だ。

カタールの目の前では戦争が行われている 1月13日からサッカーのアジアカップがカタールで行われています。 日本代表は、初戦の格下のベトナム相手に一時はリードを許す時間帯もありましたが、逆転で勝利を収めています。優勝候補の筆頭としてジーコジャパン…

日本代表の試合を日本で見ることができない時代がやってきた

日本で観戦できなかったシリア戦 以前から危惧されてきたことが、現実になりました。 日本時間の11月21日深夜に、サウジアラビアで開催されたワールドカップ2次予選、日本対シリア戦が、日本国内ではテレビの地上波ばかりか、BS、CS、さらにネット配信でも…

スタジアム建設の意義 その3 見直すべき地域貢献とプロスポーツの役割

見直すべき地域貢献とプロスポーツの意義 日本のプロスポーツが地域貢献を標榜するようになったのはいつの頃からでしょうか。 おそらく、1993年のJリーグ創設とともにそうした概念が、Jリーグによって流布されるようになったのでしょう。 それまでのプロスポ…

スタジアム建設の意義 その2 サッカースタジアムは地域の拠点にならない

サッカースタジアムは地域の活性の拠点にはならない スタジアム建設の議論の際に推進派、肯定派がよく口にするのが、「地域の活性の拠点」という言葉です。 しかし、Jリーグのクラブが中心でホームスタジアムとして使用するサッカーまたは球技専用のスタジア…

スタジアム建設の意義 その1 今も続く官製スタジアムの建設

進捗しないJリーグスタジアム建設 6月下旬、Jリーグの複数のクラブのホームスタジアムの建設計画について、報道がありました。 Jリーグは、J1、J2、J3のカテゴリーごとに、収容人数などの規模、設備などのホームスタジアムの規定を決めていて、それを、各カ…

四度、F1に復帰するホンダ〜自動車メーカーの懐古主義

ホンダが2026年からのF1復帰を発表 5月25日、ホンダは2026年からイギリスのスポーツカーメーカー・アストンマーチンにパワーユニット(エンジン)を提供する形で、F1に復帰することを発表しました。 アストンマーチン社は、1960年代から大ヒットした映画シ…

WBC振り返りvol,3〜 WBCの二つのビフォアー・アフター 〜

MLBのスーパースター・大谷翔平 WBCが終了し、日本でもアメリカでもレギュラーシーズンが開幕しても、日本のメディアは侍ジャパンの戦士たちの話題で持ちきりです。 各局のスポーツニュースは、野球の時間を昨年まで以上に拡大して、サムライ戦士たちの動向…

WBC振り返り vol,2 〜栗山監督は代表監督に適任だったのか〜

栗山英樹氏は日本代表監督として適任だったか? 日本代表を3大会ぶりにWBC優勝に導いた栗山英樹監督には、今でこそ日本中が絶賛している印象ですが、2021年に日本ハムファイターズの監督を退任したばかりの栗山氏が、今回のWBCに向けて日本代表監督に就任す…

WBC振り返りvol.1〜WBCが教えてくれたこと

まさに日本中が熱狂したWBCが教えてくれたこと おそらく、「日本中を熱狂の渦に巻き込む」とは、本来こんな時に使うべき言葉ではないでしょうか。 筆者は、アメリカとの決勝戦を自宅でテレビ観戦する幸運に恵まれましたが、春の好天の日差しに誘われて明け放…

ワールドカップ雑感〜日本代表総括〜

森保監督続投はなぜ急いで決める必要があったのか? 異例づくめだったカタール開催のワールドカップが終了しておよそ10日後。アルゼンチン対フランスの決勝の激戦の余韻がだまだ冷めやらぬ12月28日に、日本サッカー協会は森保一監督の次回ワールドカップまで…

ワールドカップ雑感〜12月19日決勝戦〜

決勝戦を見て最大の驚きはゲームの質の高さ かつては、ワールドカップは過密日程のため、選手たちのパフォーマンスは大会終盤に向けて落ちるの常だと言われていました。だから、質の高い試合を見ることができるので、決勝トーナメント1回戦から良くても準々…

ワールドカップ雑感 〜12月9日・日本ークロアチア戦〜

PK戦で敗れた日本代表には何が足りなかったのか? 通常の夏開催ではなく、ヨーロッパサッカーのシーズン中の12月に行われている影響で、いつもより過密日程で行われている今大会は、あっという間に日程が進み、モロッコとクロアチアの3位決定戦、フランスと…

ワールドカップ雑感 〜12月2日日本ースペイン戦〜

日本代表の勝利は森保監督のゲームプランの勝利 日本代表が優勝候補のひとつ、スペインに2−1で逆転勝利し決勝トーナメント進出を決めました。 周囲が予想しなかった3バックで試合をスタートし、後半途中から事実上の5バックにするなど、今までやってこな…

ワールドカップ雑感 〜11月27日日本ーコスタリカ戦〜

コスタリカ戦の敗戦はまさかの敗戦だったのか? 「あのドイツに勝てたんだから、コスタリカに負けるわけがない」 試合前、日本の多くの人がそう思っていたはずです。 そうした世の中の思いを象徴していたのが、この試合を地上波で中継をしたテレビ朝日の3人…

ワールドカップ雑記 〜11月23日・日本vsドイツ戦〜

日本サッカーが憧憬するドイツに勝利 11月23日、ワールドカップ本番で、日本代表がドイツ代表に勝利しました。 60歳以上の往年のサッカーファン、プレーヤーにとってその勝利は「ワールドカップ4度優勝の強豪国に」という枕詞では、収まりきらない特別なも…

なぜ、私たちは大声をあげて応援してはいけないのか?

浦和レッズへの処分にサポーターが横断幕で抗議 7月26日、Jリーグは7月5日の臨時実行委員会後に野々村芳和チェアマンが公表した通り、浦和レッズに対して正式に2000万円の罰金を科しました。 主な理由は、浦和レッズのサポーターの一部が、試合会場などで新…

スポーツとメディアの役割

羽生結弦は数字をもっていないのか 7月23日土曜日の19時〜21時のテレビ朝日で放送されたフィギュアスケートの五輪金メダリスト羽生結弦選手の特番が、同じ時間帯で放送された番組の中で、世帯視聴率、個人視聴率で最下位だったという記事がアップされました…

withコロナ時代と日本のスポーツ

日本選手団だけに発生したクラスター 日本時間の7月16日から25日まで開催されていた世界陸上では、開幕翌日に17日に驚きのニュースがもたらされました。 男子マラソン日本代表で日本記録保持者の鈴木健吾選手とマラソン女子代表の一山麻緒選手が、選手村で行…

浦和レッズへの制裁と野々村体制のJリーグの転換

浦和レッズサポーターの声出し応援への制裁 浦和レッズのサポーターによる「声出し応援」への制裁が、7月5日のJリーグ臨時実行委員会の終了後、野々村芳和チェアマンから発表されたと報道されました。 正式には裁定委員会に諮問の結果が出てからになりますが…

学校スポーツの権威主義とサッカー部暴行事件

秀岳館高校サッカー部で起こったことは 熊本県の私立秀岳館高校サッカー部で起こっていた、コーチによる暴行と生徒の謝罪の動画の事件は、5月17日に段原一詞サッカー部監督が提出した退職願を学校が受理し、また同日暴行したコーチを学校が懲戒免職にしたこ…

オリンピックの価値:スポーツとSDGs

世界の環境対策とSDGs ヨーロッパを中心に、世界の先進国の多くは温暖化対策などの環境保護を重要視し、その動きは今や世界的なトレンドになりつつあります。 世界で最もエネルギーを消費し、二酸化炭素を排出しているアメリカは、トランプ政権で経済優先の…

高校野球をめぐる2本の記事

高校野球のあり方を問う 4月5日、高校野球について気になる記事が2本アップされました。いずれもyahooのトップページにもリンクされた記事です。 いずれの記事も、週刊誌系やゴシップ系のサイトでなく、ひとつは伝統のある総合スポーツ誌のウェブ版であり、…

ウクライナ侵攻とスポーツ

進まない世界のロシア包囲網 ロシアのウクライナへの軍事侵攻が始まって間も無く1ヶ月が経とうとしています。世界中の停戦、沈静化の願いを裏切って、ロシア軍の侵攻は止まらず、日に日に残虐さが増しています。 その間、アメリカ、欧州の自由主義国を中心…