スポーツについて考えよう!

日々、発信されるスポーツの情報について考えよう

サッカー

日本代表の試合を日本で見ることができない時代がやってきた

日本で観戦できなかったシリア戦 以前から危惧されてきたことが、現実になりました。 日本時間の11月21日深夜に、サウジアラビアで開催されたワールドカップ2次予選、日本対シリア戦が、日本国内ではテレビの地上波ばかりか、BS、CS、さらにネット配信でも…

ワールドカップ雑感〜日本代表総括〜

森保監督続投はなぜ急いで決める必要があったのか? 異例づくめだったカタール開催のワールドカップが終了しておよそ10日後。アルゼンチン対フランスの決勝の激戦の余韻がだまだ冷めやらぬ12月28日に、日本サッカー協会は森保一監督の次回ワールドカップまで…

ワールドカップ雑感〜12月19日決勝戦〜

決勝戦を見て最大の驚きはゲームの質の高さ かつては、ワールドカップは過密日程のため、選手たちのパフォーマンスは大会終盤に向けて落ちるの常だと言われていました。だから、質の高い試合を見ることができるので、決勝トーナメント1回戦から良くても準々…

ワールドカップ雑感 〜12月2日日本ースペイン戦〜

日本代表の勝利は森保監督のゲームプランの勝利 日本代表が優勝候補のひとつ、スペインに2−1で逆転勝利し決勝トーナメント進出を決めました。 周囲が予想しなかった3バックで試合をスタートし、後半途中から事実上の5バックにするなど、今までやってこな…

ワールドカップ雑感 〜11月27日日本ーコスタリカ戦〜

コスタリカ戦の敗戦はまさかの敗戦だったのか? 「あのドイツに勝てたんだから、コスタリカに負けるわけがない」 試合前、日本の多くの人がそう思っていたはずです。 そうした世の中の思いを象徴していたのが、この試合を地上波で中継をしたテレビ朝日の3人…

ワールドカップ雑記 〜11月23日・日本vsドイツ戦〜

日本サッカーが憧憬するドイツに勝利 11月23日、ワールドカップ本番で、日本代表がドイツ代表に勝利しました。 60歳以上の往年のサッカーファン、プレーヤーにとってその勝利は「ワールドカップ4度優勝の強豪国に」という枕詞では、収まりきらない特別なも…

なぜ、私たちは大声をあげて応援してはいけないのか?

浦和レッズへの処分にサポーターが横断幕で抗議 7月26日、Jリーグは7月5日の臨時実行委員会後に野々村芳和チェアマンが公表した通り、浦和レッズに対して正式に2000万円の罰金を科しました。 主な理由は、浦和レッズのサポーターの一部が、試合会場などで新…

浦和レッズへの制裁と野々村体制のJリーグの転換

浦和レッズサポーターの声出し応援への制裁 浦和レッズのサポーターによる「声出し応援」への制裁が、7月5日のJリーグ臨時実行委員会の終了後、野々村芳和チェアマンから発表されたと報道されました。 正式には裁定委員会に諮問の結果が出てからになりますが…

学校スポーツの権威主義とサッカー部暴行事件

秀岳館高校サッカー部で起こったことは 熊本県の私立秀岳館高校サッカー部で起こっていた、コーチによる暴行と生徒の謝罪の動画の事件は、5月17日に段原一詞サッカー部監督が提出した退職願を学校が受理し、また同日暴行したコーチを学校が懲戒免職にしたこ…

日本代表の記録的大勝に見る日本のスポーツの文化性

日本のサッカーの成長がハードスケジュールを可能にした 来年のカタールワールドカップに向けた、日本代表のアジア二次予選の戦いが6月15日のキルギス戦で終わりました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、イレギュラーな日程や方式での開催となりました…

本当に日本のサッカーは世界から遅れているのか?

酒井高徳や内田篤人が語る世界と日本の差 気になる記事を見つけました。 酒井高徳「日本サッカーは世界のサッカーと全く違う」【NEWS PICKS】 酒井高徳選手は、言葉を慎重に選んではいるようですが、結局Jリーグのサッカーはヨーロッパのサッカーに比べて劣…

ヴェルディの経営権変更について考えてみた

経営危機のヴェルディをゼビオが買収 昨年12月25日、Jリーグクラブ・東京ヴェルディ1969の筆頭株主の変更による経営権の変更と代表取締役の変更が発表されました。多年にわたる経営難に加え、新型コロナ感染拡大による大幅な減収が直接的な原因で5億円を…

Jリーグに続いた不祥事に対してリーグは何をするのか?

ガンバ大阪、アデミウソンの行為の二つの問題点 Jリーグ・ガンバ大阪が、10月26日 に所属選手のアデミウソン選手の謹慎処分を発表してから1ヶ月が経ちました。 アデミウソン選手は、その前日、午前10時から行われるトレーニングに向かう途中に、自分が運転…

新潟、仙台・・・次々と起こるスポーツチームの不祥事と組織の対応

Jリーグでは、仙台、新潟、G大阪、プロ野球ではロッテ、西武。プロスポーツチームで頻発するトラブルと組織の対応を検証する。選手をクビにすることが真の解決に繋がるのか?

コートジボワール戦での久保建英の評価はなぜ低い

期待される久保建英が日本代表初先発 10月13日にオランダで行われたサッカー日本代表対コートジボワール戦で、日本の至宝とまで言われる久保建英選手が、待望のA代表での初先発を果たしました。 新型コロナウイルス感染拡大のため、今年の国際試合は次々と中…

私たちはオリンピアンに何を求めるのか?

とどまることを知らない瀬戸大也選手へのバッシング 東京オリンピックに競泳での出場が内定している瀬戸大也選手は週刊誌による不倫報道をきっかけにして、激しいバッシングを受けていて、止まる様子がありません。 これまでスポンサーとの契約解除、JOCのシ…

東京武蔵野シティFCはなぜJリーグ昇格を断念したのか? 第3章

第3章 東京武蔵野シティFCに別の選択肢はあったのか? 横河電機はなぜ東京武蔵野シティFCを支援してきたのか? これまで書いてきたように、東京武蔵野シティFCは、横河電機の社内同好会として長年運営され、任意団体として独立した2003年以降もこの企業に様…

東京武蔵野シティFCはなぜJリーグ昇格を断念したのか? 第2章

第2章 東京武蔵野シティFCが昇格を断念したわけを推察する 1.伝統があるクラブだからこその難しさ 今年、J3クラブライセンスの承認を受けた6つのクラブは、すべてがJリーグ昇格を目指して作られたクラブです。今年だけでなく、近年Jリーグ入りを目指すク…

東京武蔵野シティFCはなぜJリーグ昇格を断念したのか? 第1章

Jリーグ昇格断念を突然発表した東京武蔵野シティFC そのなぜについて推察する 9月15日、Jリーグから今シーズンJFLに加盟している下記の6つのクラブに、来シーズンに向けてのJ3ライセンスが交付されたことが発表されました。 交付されたクラブは、ラインメ…

Jリーガーの新型コロナ感染、試合中止について考える

選手が新型コロナウイルス感染で試合を延期したJリーグ。感染対策は十分だったのか。感染拡大が続く中でPCR検査を拠り所に公式戦を続ける意義はプロ野球やJリーグにあるのかを考えます。

コロナ禍の人々は本当にプロスポーツの再開を待ち望んでいるのか?

サッカー、J1が再開。その注目度はいかに 7月4日、サッカーJリーグのJ1が開幕戦の2月21日、22日からおよそ4ヶ月半ぶりに再開し、第2節の対戦が全国で行われました。このニュースをサッカーファン以外の人がどれくらい知っているでしょうか。先行して6月19…

Jリーグ、赤字クラブ増加を紐解く.後編〜通用しなくなった理念と夢を語るマーケティング〜

自由競争のヨーロッパ型か、利益分配型のアメリカ型か、その間の日本オリジナルか。右肩上がり続けてきたJリーグの日本型のスポーツ経営も新型コロナ禍に直面して新たな判断が必要とされています。

Jリーグ、赤字クラブ増加を紐解く.前編〜快走する神戸と広がる格差〜

マーケティング力で快走するヴィッセル神戸 ブラジルの感染者が拡大し、アメリカがブラジルからの入国を禁止するニュースの中で、ブラジルの空港でアメリカ行きの飛行機を待つ人々の姿を映像を見ていた時でした。突然、胸に「Rakuten」の白抜きのロゴが入っ…

サガン鳥栖、赤字20億円の衝撃

単年20億円赤字の衝撃 佐賀県鳥栖市をホームタウンにするJリーグクラブのサガン鳥栖に、昨年度20億円にのぼる赤字が発生したことが、4月26日に行われた同チームを運営する株式会社サガン・ドリームスの竹原稔社長の会見を機に明らかになりました。この日、サ…

勝つ監督に必要な資質とは何か?

サッカー界に定着する年棒総額=成績という考え方 数年前の話ですが、選手時代から付き合いのあった人物がJ2の監督に初就任したので、お祝いを兼ねてホーム開幕戦を訪れました。幸いIDで会場に入ることができたので、試合後ロッカールームの前で待っていると…

サッカーの代表監督としての資質とは?

代表監督に求められる二つの条件とは 古い話で恐縮ですが、1990年代半ば、たまたまJリーグの試合会場で、オランダから来たサッカー記者の方と知り合って、取材後お酒を飲みながら話をする機会がありました。彼は当時、まだ極東で立ち上がったばかりの新リー…

選手に勝負勘を求める監督に勝負勘はあるのか?

森保監督が口にした勝負勘とは何だろう? 1月12日にバンコクで行われたU23アジア選手権で、日本代表はシリアに1-2で破れ、初戦のサウジアラビア戦に続く連敗で、グループリーグ敗退が決まりました。日本代表がオリンピックアジア予選のグループリーグで姿を…

奈良クラブの観客数の水増しは何が悪いのか?

※1月11日に加筆しました。 観客数の水増しをドーピングにあてはめて考えてみます 昨年12月26日に、サッカーのJリーグの下の全国リーグであるJFLに加盟する奈良クラブが、5年間に渡って公式戦の観客数を水増して報告、発表していたことについて、JFLから奈良…

マリノスとヴィッセルの優勝から未来のJクラブ経営を考える

過渡期には新しいスタイルのクラブが登場する 日本のサッカーのシーズンは、1月1日に新国立競技場で行われた天皇杯決勝で、ヴィッセル神戸が、2−0で鹿島アントラーズに勝利して、チーム初のタイトルを手にしました。リーグ戦では、横浜F・マリノスがリーグ…

もう一度、観客5284人の意味を考える〜チームは誰のものか?〜

重要な決断した理事会とはどんな会? JFLに加盟するフットボールクラブ、東京武蔵野シティFCのホームページに、「来季のJリーグクラブライセンス申請について」と題して、井草直人理事長の名前で、来シーズン、クラブライセンスの申請を行わないことが発表さ…