スポーツについて考えよう!

日々、発信されるスポーツの情報について考えよう

北京オリンピック雑感9(2/20)〜羽生結弦考・アスリートにとっての言葉の力〜

「努力は報われない」羽生結弦 2月14日に北京オリンピックのメディアセンター内で開かれた記者会見で、羽生結弦選手は決勝の前日の練習で、右足首を捻挫し、歩くにも痛いほどで他の大会であれば棄権したであろう、ドクターストップがかかるほどの状態だった…

北京オリンピック雑感8(2/18)〜ドーピングの根底にあるオリンピックの本質〜

1960年から続くオリンピックのドーピングの歴史 オリンピックで発覚したドーピングの中で最も衝撃的だったのは、1988年ソウル大会の陸上短距離のベン・ジョンソン(カナダ)の事件でしょう。100m走決勝で人類初めて9.8秒の壁を突破し、金メダルを獲得したジ…

北京オリンピック雑感7 (2/13)〜疑惑の判定を吹き飛ばした平野歩夢の快挙〜

悔しさをバネに逆転の完璧ルーティンで金メダル 11日、スノーボードの平野歩夢選手が金メダルを手にしました。日本人としてこの競技初の快挙は、この大会で日本として二つ目の金メダルとなりました。 彼にしかできない高難度の技を完璧に決める彼の滑りを、…

北京オリンピック雑感6(2/12)〜ロシア・ワリエワのドーピング疑惑の衝撃〜

ロシア・ワリエワのドーピング疑惑の衝撃 ロシアの女子フィギュアスケートのカミラ・ワリエワ選手のドーピング疑惑が、北京オリンピックに大きな影を落としています。 2月4日から7日まで行われたフィギュアスケートの団体戦は、優勝ロシアオリンピック委員会…

北京オリンピック雑感5(2/10)〜ゼロコロナ体制の中のオリンピック〜

人権をも無視した徹底的な予防が行われるゼロコロナ体制 新型コロナウイルスの発生源だと一般的に考えられている中国は、その後の徹底的な防疫対策で、一時的には世界で最も感染対策に成功した国になったと言えるでしょう。 そんな中国も昨年後半から主流と…

北京オリンピック雑感4(2/9)〜競技における公平が保たれていない〜

不可解な失格が頻発したジャンプ複合団体 競技団体の最も重要な仕事は何か? それはその競技団体の下で行われる競技に参加する全ての競技者が、同一ルールのもと、公平に競技に参加し、公平にジャッジされる環境を作り守ることです。 しかし、時として、そう…

北京オリンピック雑感3(2/8)〜新競技が教えてくれたスポーツで大切なこと〜

歓喜の輪の中にいなかった日本人選手たちスノーボード女子スロープスタイル 土曜と日曜は長く家にいたお陰で、北京オリンピックの多くの競技をテレビ観戦することができました。 日曜夜の小林陵侑選手のジャンプノーマルヒルの金メダルを見ることできました…

北京オリンピック雑感2(2/6)〜改めて問われるオリンピックの価値〜

盛り上がりに欠ける北京五輪 2月5日夜に開会式が行われた北京冬季オリンピックは、先立つ3日からカーリングやモーグルなどの予選や女子アイスホッケーのリーグ戦などが始まり、6日には日本選手の金メダルの期待があった男子モーグルや女子ジャンプ等では、決…

北京冬季オリンピック雑感1(2/5)〜そして北京冬季オリンピックが始まった〜

「いつの間にか北京冬季オリンピックが始まっていた」 日本に住む多くの人がそういう印象を持っているのではないでしょうか。 2月3日にはカーリング、4日にはモーグルとアイスホッケー女子の予選、5日からのフィグアスケート団体の予選などが始まっています…

東京オリンピック雑感 〜パラリンピックの価値〜

東京パラリンピックに至る道 9月5日夜、東京国立競技場では、パラリンピックの閉会式が行われて、2006年の2016年オリンピック招致から始まった15年にわたる壮大なプロジェクトが一応の終了を見ました。 2016年大会招致の失敗では、関係者の中でその要因のひ…