スポーツについて考えよう!

日々、発信されるスポーツの情報について考えよう

マネジメント

日本代表の試合を日本で見ることができない時代がやってきた

日本で観戦できなかったシリア戦 以前から危惧されてきたことが、現実になりました。 日本時間の11月21日深夜に、サウジアラビアで開催されたワールドカップ2次予選、日本対シリア戦が、日本国内ではテレビの地上波ばかりか、BS、CS、さらにネット配信でも…

ワールドカップ雑感 〜12月2日日本ースペイン戦〜

日本代表の勝利は森保監督のゲームプランの勝利 日本代表が優勝候補のひとつ、スペインに2−1で逆転勝利し決勝トーナメント進出を決めました。 周囲が予想しなかった3バックで試合をスタートし、後半途中から事実上の5バックにするなど、今までやってこな…

ワールドカップ雑感 〜11月27日日本ーコスタリカ戦〜

コスタリカ戦の敗戦はまさかの敗戦だったのか? 「あのドイツに勝てたんだから、コスタリカに負けるわけがない」 試合前、日本の多くの人がそう思っていたはずです。 そうした世の中の思いを象徴していたのが、この試合を地上波で中継をしたテレビ朝日の3人…

なぜ、私たちは大声をあげて応援してはいけないのか?

浦和レッズへの処分にサポーターが横断幕で抗議 7月26日、Jリーグは7月5日の臨時実行委員会後に野々村芳和チェアマンが公表した通り、浦和レッズに対して正式に2000万円の罰金を科しました。 主な理由は、浦和レッズのサポーターの一部が、試合会場などで新…

スポーツとメディアの役割

羽生結弦は数字をもっていないのか 7月23日土曜日の19時〜21時のテレビ朝日で放送されたフィギュアスケートの五輪金メダリスト羽生結弦選手の特番が、同じ時間帯で放送された番組の中で、世帯視聴率、個人視聴率で最下位だったという記事がアップされました…

withコロナ時代と日本のスポーツ

日本選手団だけに発生したクラスター 日本時間の7月16日から25日まで開催されていた世界陸上では、開幕翌日に17日に驚きのニュースがもたらされました。 男子マラソン日本代表で日本記録保持者の鈴木健吾選手とマラソン女子代表の一山麻緒選手が、選手村で行…

浦和レッズへの制裁と野々村体制のJリーグの転換

浦和レッズサポーターの声出し応援への制裁 浦和レッズのサポーターによる「声出し応援」への制裁が、7月5日のJリーグ臨時実行委員会の終了後、野々村芳和チェアマンから発表されたと報道されました。 正式には裁定委員会に諮問の結果が出てからになりますが…

学校スポーツの権威主義とサッカー部暴行事件

秀岳館高校サッカー部で起こったことは 熊本県の私立秀岳館高校サッカー部で起こっていた、コーチによる暴行と生徒の謝罪の動画の事件は、5月17日に段原一詞サッカー部監督が提出した退職願を学校が受理し、また同日暴行したコーチを学校が懲戒免職にしたこ…

北京オリンピック雑感6(2/12)〜ロシア・ワリエワのドーピング疑惑の衝撃〜

ロシア・ワリエワのドーピング疑惑の衝撃 ロシアの女子フィギュアスケートのカミラ・ワリエワ選手のドーピング疑惑が、北京オリンピックに大きな影を落としています。 2月4日から7日まで行われたフィギュアスケートの団体戦は、優勝ロシアオリンピック委員会…

北京オリンピック雑感5(2/10)〜ゼロコロナ体制の中のオリンピック〜

人権をも無視した徹底的な予防が行われるゼロコロナ体制 新型コロナウイルスの発生源だと一般的に考えられている中国は、その後の徹底的な防疫対策で、一時的には世界で最も感染対策に成功した国になったと言えるでしょう。 そんな中国も昨年後半から主流と…

北京オリンピック雑感2(2/6)〜改めて問われるオリンピックの価値〜

盛り上がりに欠ける北京五輪 2月5日夜に開会式が行われた北京冬季オリンピックは、先立つ3日からカーリングやモーグルなどの予選や女子アイスホッケーのリーグ戦などが始まり、6日には日本選手の金メダルの期待があった男子モーグルや女子ジャンプ等では、決…

東京オリンピック雑感 〜パラリンピックの価値〜

東京パラリンピックに至る道 9月5日夜、東京国立競技場では、パラリンピックの閉会式が行われて、2006年の2016年オリンピック招致から始まった15年にわたる壮大なプロジェクトが一応の終了を見ました。 2016年大会招致の失敗では、関係者の中でその要因のひ…

東京オリンピック雑感〜新型コロナと感染対策〜

世界的に深刻さを増す新型コロナ感染再拡大 9月から始まるサッカーの2022年カタールワールドカップのアジア最終予選では、本来中国国内で開催されるはずの中国ホームの日本戦が、カタールのドーハで開催されることが決まっています。新型コロナウイルスの感…

東京オリンピックは安全安心から経済優先の転換装置になるはずだったのでは?

無観客開催と有観客開催の判断に違いはどこにあるのか 7月9日、東京オリンピックの東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の無観客での開催が発表されました。前日に決定された東京都の緊急事態宣言の発布と3県のまん延防止等重点阻止の延長の決定を受けてのもの…

雨に翻弄された女子ゴルフと混乱する中継

雨に翻弄された女子ゴルフトーナメント 7月1日から4日まで開催された女子ゴルフトーナメント、資生堂レディスオープンは、2017年、2019年に賞金女王だった鈴木愛選手が、2年ぶりの優勝を飾りました。 この試合が開催された戸塚カントリー倶楽部のある横浜市…

日米の野球の差は質の違いなのか?

MLBで活躍する大谷翔平選手への注目が集まっている 大谷翔平選手が高校時代から目指していたピッチャーとバッターで活躍する二刀流で、アメリカ人なら誰でも知っているだろうMLBのレジェンド、ベーブ・ルースを彷彿とする活躍を見せて、日本だけでなくアメリ…

日本代表の記録的大勝に見る日本のスポーツの文化性

日本のサッカーの成長がハードスケジュールを可能にした 来年のカタールワールドカップに向けた、日本代表のアジア二次予選の戦いが6月15日のキルギス戦で終わりました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、イレギュラーな日程や方式での開催となりました…

空手道日本代表・植草歩による恩師のパワハラ告発を考える

植草選手の恩師香川氏告発の経緯 3月24日、空手組手女子のオリンピック候補の植草歩選手が、帝京大学時代からの恩師で、卒業後も帝京大学を拠点に活動し指導を受けている全日本空手道連盟強化委員長(前)の香川政男氏から、練習中に竹刀を使った指導によっ…

「聖火リレーはナチスの人種差別政策のプロパガンダ」というNBCの記事

東京オリンピックの聖火リレーが始まった 3月25日、東京オリンピックの聖火リレーが、東日本大震災で福島第一原発の対応の最前線基地として使用されていたJヴィレッジから、1年遅れでスタートしました。 映像から伝わるタレントや元アスリートの表情を見てい…

大坂なおみと日本の子供とジェンダーギャップ

大坂なおみのジェンダーギャップ解消のためのプロジェクト ナイキのオフィシャルサイトに次のようなページを見つけました。多様性の理解や平等についてのメッセージを発信し続けている、プロテニスプレーヤーの大坂なおみ選手の活動とコラボしたナイキのペー…

大相撲力士の怪我からの復帰を考える〜白鵬休場を受けて〜

白鵬休場の影響 3月14日から開催されている大相撲春場所の3日目、5場所ぶりに出場して前日まで2連勝だった横綱白鵬の休場が突然発表されました。「右膝蓋大腿関節軟骨損傷、関節水腫で手術加療を要する。術後、約2か月のリハビリテーション加療を要する見…

新型コロナが問いかける東京オリンピック開催の価値

ワクチン提供でオリンピック、パラリンピックの安全確保を公平性を目指す 日本時間の3月12日、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は、この日行われていたIOCの総会で、東京大会と来年開催予定の北京冬季大会に参加する選手や関係者の中で希…

大坂なおみと橋本会長とジェンダーギャップ

組織委員会の女性理事の増員は事前の既定路線 3月3日、東京オリンピック、パラリンピック組織委員会は、12名の新しい女性理事の就任を発表しました。これによって、これまで5人だった女性理事の数が一気に17名に増え、理事全員に占める女性の比率が22%から4…

組織委員会 森会長の辞任が意味すること【2月16日加筆】

政府関係者、組織委員会の多くが森氏が追い込まれるとは思っていなかった 東京で2度目となる夏季オリンピックの開催が、新型コロナウイルスの感染拡大によって1年延期され、その後も日本だけでなく世界での感染拡大に歯止めはかからず、今年7月に予定される…

ラグビー・トップリーグの新型コロナ対応を考える

トップリーグの新型コロナウイルス感染は多いのか少ないのか ラグビー・トップリーグは1月14日、19日に予定されていたトップリーグの開幕延期を発表しました。理由は8チーム合わせて62人の選手・スタッフ(その後68名に修正)の新型コロナウイルスの感染が…

ヴェルディの経営権変更について考えてみた

経営危機のヴェルディをゼビオが買収 昨年12月25日、Jリーグクラブ・東京ヴェルディ1969の筆頭株主の変更による経営権の変更と代表取締役の変更が発表されました。多年にわたる経営難に加え、新型コロナ感染拡大による大幅な減収が直接的な原因で5億円を…

今年の箱根駅伝をTV観戦した雑感

劇的な逆転劇は当たり前の結果だったのかもしれない 正月の恒例行事ともなっている箱根駅伝が今年も行われ、往路では多くの人にとって予想外だった創価大学が1位で箱根芦ノ湖のゴールテープを切り、復路でも、同大学の各ランナーが好タイムで走り続け、最終…

全米女子オープンでの失敗。服装を決めるのは渋野日向子本人ではない。

場違いなほどの薄着の責任の半分は渋野に。残りの半分は? 渋野日向子選手が、2日目、3日目に単独首位にいながら、最終日に崩れ惜しくも4位に終わった全米女子オープン。その理由を問う記事がたくさんある中で、最終日の服装を理由にあげる記事があります。…

Jリーグに続いた不祥事に対してリーグは何をするのか?

ガンバ大阪、アデミウソンの行為の二つの問題点 Jリーグ・ガンバ大阪が、10月26日 に所属選手のアデミウソン選手の謹慎処分を発表してから1ヶ月が経ちました。 アデミウソン選手は、その前日、午前10時から行われるトレーニングに向かう途中に、自分が運転…

IOCバッハ会長が語るオリンピックの価値と現実との矛盾【大幅改訂版】 後編

IOCはアスリートの表現の自由になぜ消極的なのか? その鍵となるIOCの成り立ちと中国との関係を検証します。