スポーツについて考えよう!

日々、発信されるスポーツの情報について考えよう

五輪延期で意見が分かれる選手選考について考えます

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて、東京オリンピック、パラリンピックの延期が発表されました。東京オリンピック開幕が予定されていたちょうど4ヶ月前の3月24日のことでした、1年以内の開催という極めて暫定的なものですが、年内の開催は不可…

東京オリンピックは本当に7月24日に開幕するのか?

東京オリンピックの中止、延期に現実味が帯びてきた 東京オリンピック、パラリンピックの中止、延期、無観客などの可能性が、ここにきて具体的になってきました。 ネット民や噂の範囲では早くから囁かれてきましたが、中止や延期の可能性を現実的にしたのは…

オリンピック中止、延期の可能性を考える

否定された暖かくなれば収束 1月から始まった新型コロナウイルスの感染拡大が、中国から日本、韓国、さらにヨーロッパ、アメリカにも広がり、すでに100を超える国や地域に広がっています。 日本では専門家と称する人たちが当初、気温が上昇すれば死滅または…

ヒロインの交代〜女子マラソン第三の代表〜

大阪から名古屋へ、ヒロインは交代した 3月8日、冷たい雨の降りしきる名古屋で、一山麻緒選手が日本人歴代4位の2時間20分29秒で優勝し、東京オリンピックの3番目の代表の座を決めました。 www.nikkei.com 東京オリンピックの女子マラソンを決める最後のレ…

新型コロナウイルス感染拡大の影響によるスポーツ関連の情報(1月〜3月)

新型コロナウイルスの感染拡大の影響による、スポーツイベントなどのスケジュール変更について、時系列にまとめてみました。随時更新していきます。 ・黒は日本代表、日本国内競技関連 ・紫は国際大会、海外の情報 ・青はオリンピック関連 ・赤はスポーツの…

東京オリンピック中止の報はどのように拡散されたか?

東京のオリンピックの中止、延期は1本の記事から始まった 2月25日、5ヶ月後に迫った東京オリンピックの中止、延期、また開催都市変更の情報が駆け巡りました。そのきっかけとなったのが、共同通信社の1本の記事だっただろうと思われます。 共同通信社は日…

そして東京マラソンは開催された。

一般ランナーの参加中止は東京マラソンの現状を見れば必要だった 新型コロナウイルスのさらなる感染拡大が危惧され、2月26日には安倍首相から大型イベントの自粛が要請されて、数々のイベントが中止、延期されることになりました。そうした中で東京マラソン…

安倍首相のイベント中止要請はIOCからのメッセージへの返信か

ようやく決断した安倍首相とそれに対応したイベント www.yomiuri.co.jp 昨日2月25日にJリーグが発表した公式戦延期についての記事をアップして(アップしたのは→「 スポーツ界の新型コロナウイルス対策について考える 」、ネットを見たら「安倍首相、2週間イ…

スポーツ界の新型コロナウイルス対策について考える

先行したJリーグの公式戦延期の決断 2月25日、Jリーグは翌日に開催予定だったカップ戦も含めて、3月15日までの全ての公式戦の延期を発表しました。政府、厚生労働省が、具体的な規制も指針も示さず、主催者に判断を丸投げする中で、他のプロスポーツに先駆け…

新型肺炎への対応がスポーツの社会的な価値を世に問う

新型コロナウイルスが猛威をふるう中国と日本への影響 新型コロナウイルスの感染拡大のため、スポーツ界に色々な影響が現れています。 2000人を超える死者が出ている中国では、オリンピック予選やF1などが中止または中国国外での開催地変更が余儀なくされて…

あなたはリネールの柔道を見たことがありますか?

リネールが強いから日本ではリネールを見る機会が少ない 史上最強の柔道家は誰かという問いに、日本人は、柔道の創始者である嘉納治五郎氏や1974年ロサンゼルスオリンピックの無差別級金メダリストで現在のJOC会長の山下泰裕氏、さらには60kg以下級で1996年…

国際陸連の決定はナイキの利益が優先された

ワールドアスレティックスの決定で厚底シューズのシュアが確保された 国際大会などワールドアスレティックス(旧国際陸連)が主催するレースでの使用禁止が噂されていたナイキ厚底シューズに関して、1月31日ワールドアスレティックの決定が発表されました。 …

新型コロナウイルスの対応から見る日本政府の危機管理能力

<2月5日に一部加筆、訂正しました。> 日本は安全な国という固定概念が危機を招く 日本は安全な国。日本人は長くそう考えて来ましたし、海外から来る人たちも多くはそう話します。 以下のデータによると、人口10万人あたりの殺人事件の発生率は、世界の174…

なぜ日本のメーカーから厚底シューズが生れなかったのか?

かつて日本の企業は先進性と伝統的な技術で世界と競い合った 今の30代前半より若い人はご存知ないと思いますが、日本には「ウォークマン」という素晴らしい発明がありました。小さなカセットプレーヤー(これも死語)にワイヤードのヘッドホンだけをつけたも…

勝つ監督に必要な資質とは何か?

サッカー界に定着する年棒総額=成績という考え方 数年前の話ですが、選手時代から付き合いのあった人物がJ2の監督に初就任したので、お祝いを兼ねてホーム開幕戦を訪れました。幸いIDで会場に入ることができたので、試合後ロッカールームの前で待っていると…

サッカーの代表監督としての資質とは?

代表監督に求められる二つの条件とは 古い話で恐縮ですが、1990年代半ば、たまたまJリーグの試合会場で、オランダから来たサッカー記者の方と知り合って、取材後お酒を飲みながら話をする機会がありました。彼は当時、まだ極東で立ち上がったばかりの新リー…

選手に勝負勘を求める監督に勝負勘はあるのか?

森保監督が口にした勝負勘とは何だろう? 1月12日にバンコクで行われたU23アジア選手権で、日本代表はシリアに1-2で破れ、初戦のサウジアラビア戦に続く連敗で、グループリーグ敗退が決まりました。日本代表がオリンピックアジア予選のグループリーグで姿を…

ユースオリンピックは若者のためのミニオリンピックではない

第3回冬季ユースオリンピックが始まりました 1月9日、スイス・ローザンヌで、3回目となる冬季ユースオリンピックが始まりました。13日間の開催期間中、世界の79の国と地域から集まった約1900人の15歳から18歳のアスリートたちが各競技で競い合います。ユー…

奈良クラブの観客数の水増しは何が悪いのか?

※1月11日に加筆しました。 観客数の水増しをドーピングにあてはめて考えてみます 昨年12月26日に、サッカーのJリーグの下の全国リーグであるJFLに加盟する奈良クラブが、5年間に渡って公式戦の観客数を水増して報告、発表していたことについて、JFLから奈良…

マリノスとヴィッセルの優勝から未来のJクラブ経営を考える

過渡期には新しいスタイルのクラブが登場する 日本のサッカーのシーズンは、1月1日に新国立競技場で行われた天皇杯決勝で、ヴィッセル神戸が、2−0で鹿島アントラーズに勝利して、チーム初のタイトルを手にしました。リーグ戦では、横浜F・マリノスがリーグ…

2019年のスポーツ界を振り返る その2 スポーツ編

2019年のスポーツの大きな出来事を筆者なりに振り返ってみました。 目次 吉田沙保里引退宣言(1月8日) 大坂なおみ、全豪優勝 グランドスラム連覇(1月26日) ランキング1位(1月28日) 池江璃花子、白血病を公表(2月12日) 小林陵侑、ジャンプワールドカッ…

オリンピックを守れるのか? 組織的な違反に決定的な解決策を出さないIOC

WADAが東京大会のロシアの排除処分を決定 12月9日のWADA(世界アンチドーピング機構)のロシアの4年間の国際大会への参加禁止処分の発表を受けて、IOC(国際オリンピック委員会)のトーマス・バッハ会長は、この決定を支持を表明しました。すでに3日の段階…

「いだてん」の放送が終わりました。

大河ドラマで視聴率を稼げない2つの理由 12月15日で今年のNHKの大河ドラマ「いだてん〜東京オリンピック噺」の放送が終わりました。前回の東京オリンピックの前年、1963年に大河ドラマが始まって以来の視聴率の低さが1年を通して話題となったこのドラマは、…

夏の甲子園は本当に無理なのでしょうか?

『アスリートファースト』の観点から言えば、もはや甲子園での夏の大会は無理だ 安倍総理の側近中で側近である萩生田文部科学大臣の突然のこの発言に、高校野球連盟、朝日新聞はさぞ驚いたことだろうと思います。委員会で質問があることは、事前に関係者に連…

イチローだって指導者としての指導を受ける必要はあるんです!

良い指導者との出会いは子供を生まれ変わらせる 今回も古い話で恐縮ですが、1990年代に千葉ロッテマリーズが千葉マリンスタジアムに県内の少年野球チームを招いて、子供達にワンポイントレッスンをするというイベントに取材に伺ったことがあります。まだ、マ…

もう一度、観客5284人の意味を考える〜チームは誰のものか?〜

重要な決断した理事会とはどんな会? JFLに加盟するフットボールクラブ、東京武蔵野シティFCのホームページに、「来季のJリーグクラブライセンス申請について」と題して、井草直人理事長の名前で、来シーズン、クラブライセンスの申請を行わないことが発表さ…

東京武蔵野シティFC 三度、観客5284人の意味を考える〜Jリーグを下から眺めた風景〜

集客は来季に期待、戦いは極めて残念 12月1日に開催された東京武蔵野シティFCの最終戦は、ホーム武蔵野陸上競技場に2608人の観客を集めました。この数字は、この競技場で開催されたこのクラブのホームゲームとしては、1999年のJFL昇格からの歴史の中で、直近…

復活したF1ホンダを応援しませんか?

バブル期、日本でもF1は人気スポーツだった 11月17日まで開催されてた世界のモーターレースの最高峰F1(フォーミュラ1)のブラジルグランプリで、日本のホンダのエンジンを乗せた車が、1位と2位になりました。ホンダのワンツーフィニッシュは28年ぶりのこ…

ラグビー日本代表を見習ってサッカーも強化しよう!

ラグビー日本代表はチームとして鍛えることで結果を残した U-22日本代表と日本代表での連敗で批判の矢面に立たされている森保一監督。U-22代表のコロンビア戦、A代表のベネゼエラ戦での二つの強化試合での完敗はかなり衝撃的でした。U-22の方はその前のブラ…

ゴルフはテレビ泣かせのスポーツ

渋野選手の優勝はやはりライブ放送で見たかったか? 11月24日まで愛媛県で開催されたLPGA日本女子ゴルフトーナメント・王子製紙エリエールレディスオープンでは、全英女子オープンを優勝して今年一躍ヒロインになった渋野日向子選手が、今シーズン4勝目をあ…